精神科医がこころの病気を解説するCh
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リストカットしてしまう人の治療法
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リストカットしてしまう人の治療法
00:00 OP
00:45 リストカットはどうして起きるのか
08:27 リストカットの治療
15:15 傷と傷あとのケア
21:33 本日の宿題
本日は、リストカットしてしまう人の治療法、というテーマで、リストカットをして悩んでいる人たちに向けて動画を撮ります。
あと親御さんですね。
自分の子どもが隠れて切っている、太ももの内側を切っている、腕のここら辺を切っていてびっくりした、実はリストカットしていたんだ、ここだとアームカットと言うんですけど、自傷行為をしていた、そういう家族にもまず最初に見てもらいたいなと思う動画です。
◾️リストカットはどうして起きるのか
そもそもリストカットはどうして起きるのかというところからスタートすると、精神科はこういうメカニズムです。
人生の中に何か問題があって、その結果、ストレスや心身の疲労が溜まり、症状が出る。
これを生物心理社会モデルと言うんですけど、わかりやすく言うと、そういう風なことです。
このリストカット、なぜしてしまうのかというと、何かしらのストレスがあるからだと。
そのストレスの根本を考えていかないと、治療は進まないよということになります。
何か問題があってストレスが溜まる。
例えば友達にいじめられてる、その結果リストカットしてしまう。
いじめを解決すればいいのに、なぜリストカットするの?というですよね。
いじめを解決すればいいじゃん、相談すればいいじゃん、なんでそれをしないの?
ということなんですけど、それができない理由というのがありますということです。
例えば、何か問題があっても解決できないんですね。
そういうのをストレスコーピングと言ったりするんですけど、このスキルが足りないんです。
じゃあ何で足りないのかというと、例えばIQの問題、知的な何か問題がある、発達障害も含めて論理的に考えて問題解決しにくいということがあったりするんです。
子どもがまだ小さいうちは、なぜいじめられたかよくわからない、誰に相談したらいいかわからない、知識としてよくわからなかったり、自分が何に困っているのかよくわからないというところもあるし。
問題によっては大人でも結構あるんです。
例えばすごいビックプロジェクトを任されて混乱している、と。
自分では解決できない、問題が難しすぎてわからない時に起きてしまう。
その結果リストカットする、色々あります。
あとパーソナリティファンクションの問題、つまり人格が未熟だということです。
人格的機能が未熟な場合。
人間の心というのは脳なんですね。
脳が起こすもので、脳というのは色々なパラメーターというか能力があって、パラメーター値…
うまく言えてないですね。
色々な能力があるんです、脳には。
運動神経、料理の才能、音楽の才能、頭がいい、頭が悪い。
その頭の良さというのも、勉強ができる良さもあれば、勉強とかではなくて、勉強ができるものを認知能力と言うんですけど、非認知能力と呼ばれるものもあります。
例えば、我慢強い、優しい、誠実である、そういうものを非認知能力として、パーソナリティ・ファンクションというものを精神科では重視していて、こういう人格的機能が備わって十分に高いか低いかを評価したりします。
例えば自分は自分であるということがわかるのか、自分の目的意識があるのか、他者への共感機能、感情の安定性、不安定さ、反社会性、自分の欲望に忠実か、それとも抑える力があるのか、色々なところを測ったりするんですけど、こういう能力が未熟だったりすると、やはり問題が起きやすい、ストレス溜まりやすい、ということがあります。
あと発達障害ですね。
ASD、ADHD、不注意があったり、コミュニケーションが苦手だったり。
あと元々生まれつきの不安症みたいなものもあれば、うつ病もあったりするし、10代というそれ自体が脳に負担が来る時だし、急激に脳がでかくなって混乱するんです。
社会がよくわからなくなって混乱するので、それゆえに問題を解決できず落ち込んでしまうということもあります。
あとは家庭環境の問題があったり、トラウマの問題、性的なトラブルの問題、様々な問題があったりします。
こういう色々な問題があったり、その背景には色々な個人個人の能力の問題、色々なものがあって、これらを解決しないとリストカットという症状の問題は解決しないんですけど、こういうものがだいたい隠れています。
じゃあなぜリストカットしてしまうのかというと、結局切った瞬間に楽になるからです。
見せびらかしたいとかそういう話じゃなくて、切ると心配してくれるからじゃなくて、切ったら楽になるんです。
それはもうわかってる。
痛みを感じると楽なんです。
エンドルフィンというものが出ます。
アレと一緒です、痛いマッサージを受けるみたいな。
針マッサージみたいなもので、痛いと、ツボを押されるんじゃないですよ、アレは。
痛みに慣れてくると、快楽物質が出てくるんです。
そうすると楽になるんです。
だからハマってしまうんです。
もちろんほぐす、休める、そういう効果もあるけど、治療の中の一つに、痛みを適切に与えてあげると、快感物質が出てくるんです。
なのでやってしまうんですよ。
そうすると苦しかった気持ちが楽になるんです。
だからやってしまう。
またストレスが溜まるとまたやりたくなってしまうんです。
切ったら楽になるから。
そうして依存のようにグルグル、グルグルこのサイクルが回ってしまう。
切ってしまう、楽になる、でも苦しい、また苦しくなる、生活、日常の中で苦しくなる、問題を解決しないから。
だからまた切ってしまうということをグルグル繰り返してるというのがあります。
そうこうしてると最初は快楽物質のために切っていたのが、そのうち心配されたり、これがファッションとしてアイコン化していくんです。
そういうのがあります。
例えば心配してくれるから、他の人に仲間入りさせてくれるから、SNSとかでリストカットしてる友達に出会えて学校では話せない話ができるからやめれなくなってしまう、新しいコミュニティになるのよね。
そのコミュニティーから抜けられなくて今度はやってしまうということもあったりします。
癖が抜けなくなってしまうというのもあったりする。
これがリストカットのよく言われている全貌です。
最初はそうだったと。
だけど途中から何かグチャグチャとそれが習慣化してくる中で、メッセージになったりSNSで繋がったり、独自のカルチャーの中でのやり取りに変わっていくということになります。
独自のカルチャーという言葉でわかりますかね?
何て言うのかな、それが文化として定着、文化になってしまってるということです。
お酒も同じで、酔っ払いたいから飲んでいたのが、美味しくはないんです。
お酒は本来美味しくはないんだけれども、それが癖になってくると、芋焼酎でもそうですね、この臭いのがいいんだよということになってくるわけです。
独自のカルチャーが生まれてくるんだよね。
今度はお酒で問題を起こしても、飲み友達がいるとお酒を止められなくなってくるし。
お酒は良いもんだよというカルチャーもできてしまうんです。
小説や映画の中にあるように。
リストカットのある種のカルチャーというのはあるわけです、若い人たちを中心として。
そこに巻き込まれていって、自分を肯定したくなる。
酒を飲んでグダグダしてるのは本来美徳じゃないんだけれども、それでさえもファンタジーの世界で、酒の細道みたいな形で、こういう生き方もあってもいいよねという風になった世界に入っていくと、酒飲みも肯定されるかのような、二日酔いも肯定されるかのような錯覚になります。
そして止めにくくなる。
それと同じようなことがやはりあるということです。
◾️リストカットの治療
じゃあどうやって治療していくのかというと、精神科の治療は3本柱でやります。
薬物療法とカウンセリングと環境調整ないし福祉導入ということです。
診断して薬物療法をする。
なぜこれを起こしてるのか、色々な病気でリストカットをするんですが、例えばうつ病だったり不安症だったり、躁うつからくることもあれば、統合失調症の人が不安だからやってしまうこともあるし、有名だと境界性パーソナリティ症の人がやってしまうこともあるし、ADHDの人がやることもあるし、色々な病気で起きるので、適切な診断をして、それに合わせた薬を使うことが必要だということです。
もちろん合併症の時もあります。
うつ病+発達障害ということもあるし、境界性パーソナリティ障害+発達障害などもあるので、合併症のパターンもありますけど。
きちんと診断して薬を使う、と。
薬物治療の中で、例えば抗うつ薬は若い人に出すと衝動性が上がってしまうこともあったりするので、そうすると、衝動性が上がってリストカットしやすくなってしまうので、そこら辺も加味して色々考えることが重要かなと思います。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)
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