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2086 回視聴 ・ 36いいね ・ 2022/06/15

【趣味丸出し!】日曜洋画劇場『ターミネーター』の淀川さんの解説がアレすぎる件【おっさんホイホイ】

★☆解説☆★
冒頭が少し切れています。むかしYouTubeに投稿されていて、投稿者がそれを2011年に「ニコニコ動画」に転載したものをさらに加工してこちらに再投稿してみました。

 投稿者は1982年生まれですが今のZ世代、スマホ世代の皆さんは「淀川長治って誰?」でしょうね。今では広辞苑第7版(岩波書店 岩波書店 2018年)にも載っているTV界の大御所でして、若い方はよければお父さんお母さん、またはおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてください。「「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」のおじさん」だとか、あるいは自主製作映画を作るのが趣味だった方ならば「お父さんが若いころは自主製作映画を作ると「淀川さんがこれを観たら何というだろうか」と思ったものだよ」と、きっと返事が返ってくるはずです。

この日の淀川さん、しょっぱなから映画冒頭の有名なシュワちゃんの筋肉ムキムキ全裸の肉体美を絶賛するという、よく番組スタッフがゴーしたなと心配になる趣味の丸出しぶりです。そう、淀川さんはゲイであったんですね(投稿者も実はクィアです。筋肉隆々の男性の肉体美は今でも大好物で、女性に優しいのが当たり前の21世紀となってはもはや時代錯誤の懐かしの1980年代米国製マッチョ映画も当時ドキドキして見ていましたよ💓)

 放送日はゴメンナサイ!お恥ずかしいことに「ニコニコ動画」投稿当時確認するクセをつけていなかったので忘れてしまいましたが、おそらく以下の日のいずれかでしょう。
Wikipedia『ターミネーター(映画)』(2022年6月16日最終閲覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3...)
1990年11月25日
1991年9月8日
1993年3月28日

 最初も面白いのですが妙味は終わりの締めくくり。戦前の全体主義・軍国主義・天皇制ファシズムの時代やアジア・太平洋戦争をリアルに体験した淀川さんならではの視点で、あのチャンプリンの『独裁者』(1940年)に『ターミネーター』の不気味さをなぞらえて解説しているのが流石です。

 個人的な話で恐縮ですが、これは数年前にミニシアターの行列待ちで隣に座っていた高齢の映画ファンの男性が語ってくださった話ですが「今の世代は「淀川さん」という語りを失ってしまっている、何とか「大きな物語、座標を示す大衆的な映画の語り」を回復せねば」とのこと。確かにそうですね、今では「どんな映画がいいの、面白いの?」を教えてくれるのは大抵個別にアルゴリズムによってパーソナライズドあるいはカスタマイズとされた「スマホ」で検索すれば出てくる時代なのですから。

これだけデジタルデバイスがユビキタスであれば最早「大きな物語」の回復は難しいですが、せめて古くて難しくても活字で読める「映画雑誌」「新聞の映画評の記事」、そして「批評」は残さなければならない、その「可能性」を投稿者は考えていますよ!

2022年6月16日投稿
桔梗刈萱 Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑ

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