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宮内庁 Imperial Household Agency

チャンネル登録者数 14万人

5455 回視聴 ・ 387いいね ・ 2025/04/01

母衣引

宮内庁主馬班は、9月23日(月・祝)に馬事公苑(世田谷区)で行われた「第49回愛馬の日」において、母衣引(ほろひき)を披露しました。 母衣は、平安時代から室町時代にかけて、戦場で矢を防ぐために用いられたものであろうといわれています。 江戸時代(中期)に移ると、様式美を伝える馬術として母衣を引くことが行われ、諸大名の馬の催しの際に供覧されるようになりました。 現在、宮内庁主馬班が伝承している母衣引は、この時代のものです。 母衣引は、騎手二人が、徐々に馬の速度を上げながら、母衣を後方に展開していき、最終的には、母衣を地面と水平に長くたなびかせる馬術です。 騎手は馬の足並みを序、破、急の三段階に分け、順次その足並みを早めていくとともに、この変速に従って胸元にまとめてある母衣を後方に順次伸ばし広げます。これらに用いられる馬の足並みは、側対歩(そくたいほ)といい、はじめ右前肢と右後肢を同時に出し、次に左前肢、左後肢を同時に出す変則的な歩き方であって、馬の速度が急調子になっても反動が少ないため水平に進むことができ、長く伸びた母衣を地面と平行して引くことが可能となります。

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