
桔梗刈萱 Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ
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【「戦前の日本」の怖い歌】マヽ恋人が欲しいのよ - マリー・イボンヌ【1936年】
1936年の躁欝
★☆楽曲データ☆★
『マヽ恋人が欲しいのよ』
“Mama, Yo Quiero Un Novio”
作曲:Roberto Fontaina
作詞:柏木みのる
編曲:小泉幸雄
演奏:小泉幸雄(アコーディオン)・宇川隆三(ギター)
唄:マリー・イボンヌ
テイチク 50257
録音:1936年1月23日 発売:1936年3月15日
収録CD:『SWING GIRLS 1935-1940』(テイチクエンタテインメント 2011年)
★☆解説とコメント☆★
近頃、「「戦前の日本」という時代は暗いだけの時代ではない、実は華やかな時代でもあったのだ」という言説があります。…「蓄音機」を趣味にしている投稿者もそれは確かにある程度までは事実と思いますが、その「華やかさ」「明るさ」は常に軍国主義や戦争とコインの裏表であった史実を忘れてはいけない!という主張をしたくて、この動画を投稿してみました。
この曲は「ママ恋人が欲しいのよ」というアルゼンチン生まれのタンゴで、歌っているマリー・イボンヌという歌手は当時の日本の一流ダンスホール「フロリダ」で歌っていて、のちにレコードデビューした人です。
CDのライナーを確認すると録音が1936年1月23日で発売が3月15日。…するとこの間、あの二・二六事件が…。
当時は昭和恐慌の後に戦時下の需要で国内に景気が一時回復し、1930年代という時代は文化的には「日本主義」の時代、つまり「日本文化」「昭和モダン」「大衆社会」がピークに達する一方で日本型ファシズムの高まりが最高潮に達する頃でもありました。
このレコードはその最中に発売されましたが、復刻したレコードの状態の悪さとも相まって、「オシャレさ」とともに大衆社会の進捗による(悪い表現ですが)「白痴化」も味わえる、実に怖い曲なのです。それを現代のネット社会下における新たな「大衆社会2.0」とでも言うべき状況と重ね合わせて、動画として解釈してみました。
どうでしょう?肯定的でも否定的でも、コメントなども投稿していただければ嬉しいですよ!
2021年10月11日
桔梗刈萱 Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ
★☆質問があります!☆★
実は投稿者は、日本初の発禁レコードといわれる軍歌『昭和維新行進曲』(1933年)のSP盤を持っています。蓄音機再生の動画を投稿しようかなと考えてはいますが、極端な恐怖政治が絡む厄介なレコードだけに戸惑っています。
『昭和維新行進曲』を蓄音機で!という方も、是非コメントをお願いしますね。
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