
田尾先生の【学校では教えてくれない歯の授業】
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7001 回視聴 ・ 80いいね ・ 2020/03/10
【使ってはいけない】つぶつぶ(顆粒)入り歯磨き粉の危険性
花王クリアクリーンなど一部の歯磨き粉に含まれる顆粒(つぶつぶ)が歯周ポケットやインプラントの周囲に侵入・残留し、歯肉炎やインプラント周囲炎、インプラント周囲粘膜炎などを引き起こしているのではないか?と、一部の歯科医師の間で話題になっています。
今回はつぶつぶ(顆粒)入り歯磨き粉の安全性・危険性について最新の文献を元に、検討をしてみたいと思います。
☆ 紹介した文献 ☆
歯磨剤に配合された顆粒成分のインプラント周囲溝への侵入性の調査
友竹 偉則, 後藤 崇晴, 石田 雄一, 内藤 禎人, 荒井 安希, 清野 方子, 渡邉 恵, 市川 哲雄
日本口腔インプラント学会誌 31巻 (2018) 4号
www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/31/4/31_309/_art…
今回の文献の要約(アブストラクト)では、
「本研究の結果から,歯磨剤に配合された顆粒がインプラント周囲溝に侵入して残留することと周囲粘膜の炎症との関連は少ないことが推察された」
上記のように記載されていますが、本文の方では若干異なるニュアンスの結論となっています。
「本研究は,歯磨剤に含有される顆粒がインプラント周囲粘膜溝に侵入し残留することで,周囲粘膜の炎症の原因になるという仮説の下に調査した.インプラント周囲粘膜の炎症の有無には,歯垢の付着と周囲粘膜の形態が関連していることが示され,顆粒の残留との関連は認められなかった.本調査結果から,顆粒の侵入が直ちにインプラント周囲粘膜炎を惹起させているとはいえないことが示された.しかしその一方で,製品としての歯磨剤の清掃効果を高めるという本来の顆粒の意図とは別に,インプラント補綴を装着している患者ではインプラント周囲溝に顆粒が侵入し残留することで周囲粘膜の封鎖性を弱めている可能性も否定できない.特に歯垢の除去が不十分で周囲粘膜炎となってしまった部位においては,顆粒の侵入,残留によって周囲粘膜溝の封鎖性を減弱させ,顆粒と同様に歯垢や食片残渣などの汚染物質も侵入しやすい状態であると考えられる.炎症を惹起,増悪させないためにも,歯垢を十分に除去できるようなセルフクリーニングを徹底させる口腔衛生指導の継続とともに,顆粒配合歯磨剤の使用は十分に注意する必要があると考える」
www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/31/4/31_309/_pdf…
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☆ 田尾先生 プロフィール ☆
1980年8月8日生まれ。(名古屋→東京→兵庫)
株式会社ファンクション・ティ 代表取締役、歯科医師。
大学卒業後しばらくは普通に勤務医をしていたが、日々の診療で患者さんと接しているうちに情報発信の重要性に気が付き、インターネットでの情報発信を始める。毎月100万人以上が訪れる歯科情報発信&相談サイト「歯チャンネル88」の運営ほか、20以上の歯科関連プロジェクトを手掛ける。歯列矯正と歯周病治療、予防に特に力を入れている。
2005年
松本歯科大学卒業。歯科医師国家試験合格。
2006年
「日本一、人に役に立つ歯科医師になる!そのためには情報発信が必要だ!」と思い、インターネットの世界に飛び込む。
2020年
デンタルYouTuberにジョブチェンジし、レベル1に戻る。
同年、日本初の歯科専門YouTuber事務所「Teeeeth!」設立。
www.teeeeth.jp/
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