
すずしん工房
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【永久保存版】「それが間違いだったのか…」シュンクシタカラ湖釣り人親子熊接触事故完全解説~熊スプレーでの対応と刃物での対応の比較、古の技術・ペンリウクの戦法~
コメントされる方はここを先にお読みください
●本映像の目的
2023年10月13日釧路市阿寒町シュンクシタカラ林道(発見沢林道)で起きたシュンクシタカラ湖釣り人親子熊接触事故の概要および被害者証言から得られた親子熊との接触時の生還方法、生還率を高める方法をヒグマハンターの目線も交えて解説することで今後、起こり得る、またはその機運が高まっているヒグマ人身事故の被害の軽減を目的として本動画を制作させていただきました。SNS・XツイッターやYouTubeでの拡散、紹介をよろしくお願いいたします。本動画で使用している映像の一部引用(画面割合を半分以下にしての)も許可しています。
2025年度は昨年2024年秋の堅果類の実成りが並作から豊作であったため、雌熊の栄養状態が良く、妊娠する雌熊が例年よりも増え、2~3頭の当歳子の子熊を抱えた親子熊、母熊の出没、目撃が多い年である可能性が現時点で予想されるため、このシュンクシタカラ湖釣り人親子熊接触事故から学べる親子熊への対策、対応は広く知られるべき内容だと考えております。
●補足
・動画内で紹介している動画URLについては下方にあります。熊鈴、鳴り物に対して懐疑的な人はまずここで紹介している動画を観てください。
・ペンリウクの戦法は万人向けではありませんが、今回動画で初めて紹介させていただきました。これまでにコメント欄で視聴者さんにお伝えしたことは何度もあります。熊の攻撃を距離を取ってかわして刺すなどの戦法を考えている人向けです。その戦法は猫並みの速度で反応できて、さらに動けて初めて出来る戦法なので人間には無理に近いよ、ということです。やるならヒグマの胸、懐に抱きついてください。実はこれはゴールデンカムイという漫画の第一話でも紹介されていた有名な戦法です。ただし、相手の熊が小さい場合はこれができないので刃物でしか戦えない場合は動画内で紹介しています理論上可能な初撃の当て方を覚えておいてください。ちなみにこれまでに記録されている接触事故ですとこの有効打になる初撃、具体的には熊の目鼻に力いっぱい刃物を当てることができていれば高い確率で撃退ができています。これはヒグマ研究者の門崎允昭氏もその著書で過去の接触事故事例から客観的に証明されているとおっしゃられています。
しかし、それでももみ合い、超至近で闘うようであったら鉈の場合、柄を短く持って手首のスナップで刃先、先端の方で熊の目鼻に狙って打ち込むことも忘れないようにしてください。当てやすい熊の脇腹や胸、腕などに鉈を打ち込んでも効果は薄いです。仮に熊の腕に当たってしまったら、その硬さと重さに鉈を持つ自分の手首を傷める恐れ、鉈を取り落としてしまう恐れもあります。鉈での狙い点は顔面、目鼻にかけて、とくに熊の体の中でもっとも神経が集中していると考えられる鼻に当てることが肝要です。また、動画内でも記述していますが熊は真っ直ぐの攻撃、直線的な攻撃に弱いです。剣鉈やナイフですと振りかぶって叩き切るよりも熊に顔面に対して真っ直ぐめに切りつけるか突く方が当たりやすくなります。
また、棒や釣り竿、トレッキングポール・ストックなどの長物があれば熊の顔に常に向けておきましょう。過去にはそれだけで忌避・撃退できた事例が多くあります。
・動画内で説明している通り、肥後守(ひごのかみ)などのロック機能が甘い折り畳みナイフは熊撃退道具として持つべきではありません。熊対策に肥後守を携行するような人は刃物の種類・用途、その扱いが分かっていない、闘う際の道具の選定が出来ていない素人です。
・熊鈴不携行が起きているのは一体、何故なのか?それはネット上に「熊鈴付けない方がいい」という誤ったまたは偏った考え方があるからです。そしてそれを吹聴する一部の人がいるために熊鈴、鳴り物不携行での人身事故がなかなか無くならない現実があります。
本動画で最後に取り上げた熊鈴否定派の文言「熊に気づけなくなるから、むしろ危険性が増す」はこちらの動画のコメント欄から引用しています。
• 【視聴者さん参加型】この距離で野生のクマに会いに行くってマジですか・・・ ...
このチャンネルは僕がこれまでいくどか"とあるヒグマ関連の動画を発信するYouTuber"と紹介してきたチャンネルです。この動画のコメント欄にこのような視聴者とのやりとりがあります。
視聴者:クマ鈴の音がいまいち聞こえなったのですが、着けずに調査されていたのでしょうか
投稿者:熊鈴は四六時中音が鳴ることでクマの接近に全く気づけなくなる代物なので先に相手を見つけなくてはならない熊スプレーとのシナジーが極めて悪いです
特にクマなどの野生動物を野生下で発見する際の体感8割は耳、つまりは音で発見することが多いので自らその8割の発見確率を潰すことになりますからはっきり言って個人的な熊に襲われる危険度が増します…以下省略
この投稿者の返信内容が"偏った考え方である"のは僕のこのシュンクシタカラ事故の動画内で述べている通りかと思います。
↓動画内で紹介した記事および動画、関連する動画の紹介↓
HTBさんの2023年11月15日投稿の被害者取材映像
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↓おすすめする書籍↓
「OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日 藤本 靖」
全編通してヒグマ知見にあふれています。現代の『ヒグマとの戦い』が描かれており、今、一番おすすめするヒグマの本です。
「クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)」
ヒグマについてはこちら。おすすめする理由は対談形式で一般人が思うような疑問に対して淡々と経験則を答えており、読みやすいから。
専門家ではなく、狩人の視点でヒグマを見ており、ヒグマの思考を読める(知れる)。
そんなのも昔は効果があったの!?というようなことまで書かれており面白い。
「山でクマに会う方法 米田 一彦 (ヤマケイ文庫)」
ツキノワグマについてはこちら。ツキノワグマ研究の第一人者で専門家の本だが"クマ追い"という独特の方法で研究をしてきた点やツキノワグマの思考にも着目しており、なるほどと思えることが多い。
基本的な対処法やメリットデメリットも経験的に書かれており、比較的読みやすいので万人におすすめできる。
※コメントは承認制です。コメント欄は公共のコミュケーションの場でもありますので、本動画の内容に沿うコメント内容にし、モラルを大切にしてください。お願いします。
使用音源:北海道の厳冬期の焚き火と渓流の水音
#ヒグマ #クマ #すずしん工房
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